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June 10, 2025

米ウォルマート、毎年30万人リスキリング AI時代に「脱単純労働」!

PI研のコメント:
1.ウォルマートがリスキリングに本格的に舵を切ったようです。日本経済新聞が6/7、「米ウォルマート、毎年30万人リスキリング AI時代に「脱単純労働」」との見出しの記事を配信しました。
2.小売業はいま一大転機を迎えています。記事の中でも、「2024年11月〜25年1月期には四半期ベースで初めて、電子商取引(EC)専業のアマゾン・ドット・コムに売上高世界一の座を奪われた。」とのことで、リアルからバーチャルへのシフトが鮮明です。この流れを変革のチャンスと見て、ウォルマートが動いたといえます。
3.小売業は人海戦術、人があふれる産業ですが、ここに、ウォルマートは本格的なメスをいれたといえます。その一手がリスキリングです。記事の中では興味深い図表が示されています。ウォルマートの雇用者数と売上高の関係を示したものです。これを見ると、2010年から2025年までの15年間の数字を図にしていますが、雇用者数は約200万人で大きな変化がないのですが、売上高は約4,000億ドルから約7,000億ドルと大きく伸びています。売上高が大きく伸びているにもかかわらず、雇用者数は変わらない、これがウォルマートの経費比率を下げる凄さといえます。
4.では、ウォルマートはこの約200万人のどこにリスキニングを入れるのかですが、記事では、「これまで店舗で荷出しや顧客応対、オンライン注文の発送作業などを担当していた従業員がリスキリングの対象だ。」、そして、「自動化装置の保守、空調や冷蔵などの電気機器の管理、フォークリフト操作や庭園管理などだ。」と、ここへのシフトがポイントです。
5.しかも、「これまでは外部業者を利用してきたが、コスト上昇が続いている。技術者を内部で雇用する方が低コストで合理的だ」とのことで、内製化をはかるとのことです。一石二鳥を狙っているといえます。
6.さらに、その規模ですが、「米小売り大手ウォルマートが毎年30万人の従業員にリスキリング(学び直し)の機会を与えていくと表明した。」とのことで、7年で延べ全従業員数となります。7.ちなみに、ウォルマートの最新店舗は自動倉庫を併設しており、AIが在庫管理を徹底し、物流と店舗作業の大幅な軽減化をはかっています。店舗の自動化と従業員のリスキリングと配置転換、これらが同時に進みつつあるといえます。
7.人海戦術の小売業界、大きな転換点に入ったといえ、ウォルマートの今後の動向と日本の小売業がどう動くかに注目です。

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