ベルク 2026年2月期本決算!
PI研のコメント:
食は眠らない。ただ待っているだけだ。
温存した標的が暴く食糧主権の再構築
1.数字が暴く攻撃と温存
【P/L】
営業収益 4,234億32百万円(前年比+9.2%)。
営業利益 179億円(同+5.2%)。
経常利益 181億68百万円(同+4.5%)。
親会社株主帰属当期純利益 126億81百万円(同+2.4%)。
【B/S】
総資産 2,213億76百万円(前期比+206億58百万円増加)。
純資産 1,205億92百万円、自己資本比率 54.5%(前期比0.3ポイント低下)。
【C/F】
営業活動によるキャッシュ・フロー 209億35百万円(前年比-17億55百万円)。
投資活動によるキャッシュ・フロー △227億74百万円。
投資CF/営業CF比率 -108.8%(積極的な設備投資を示す水準)。
財務活動によるキャッシュ・フロー +37億80百万円(借入等による資金調達)。
本日時点株価(2026年4月10日決算発表日終値)7,670円(前日比-50円、-0.65%)。 他社比較で平和堂・オークワ・サンエー・USMH・フジ(地方スーパー温存組)は株価堅調・評価安定。一方、ベルクは関東圏食品スーパー事業を温存した標的として物理基盤を維持し、営業収益で大幅増収を達成したものの、利益成長は穏やか。数字は冷徹に語る。攻撃した標的 vs 温存した標的。
2027年2月期連結業績予想の判定 会社は営業収益4,345億円~4,546億円(+2.6%~+7.4%)、営業利益180億円~198億円(+0.6%~+10.6%)、経常利益182億円~200億円(+0.2%~+10.1%)、親会社株主帰属純利益125億円~136億円(-1.4%~+7.2%)を見込む。この予想は、食品スーパー事業(温存した標的)を軸とした新規出店・既存店活性化・PB強化を金融的に反映した数字である。
2.現実を直視せよ
決算短信の「1. 経営成績等の概況」は明白だ。ベルクは食品スーパー事業を「温存した標的」として、商品価格の相対的安さと販売促進活動により既存店売上高104.7%と大幅伸長。新規出店7店舗、既存店改装6店舗を実施し、店舗数151店舗に拡大。プライベートブランド「くらしにベルク(クラベルク)」の取扱い拡大、生鮮食品の鮮度追求、物流効率化による価格強化と品質安定化、カイゼン活動による人員配置・省力化で販管費率を抑制した。売上総利益率は0.1ポイント低下したものの、下半期に回復傾向を示した。
平和堂・オークワ・サンエー・USMH・フジ(最新分析)は地域密着型食品スーパーを温存・強化し、既存店売上・荒利益率で現実を直視した運用を続けている。
一方、イオン・セブン&アイ(サブ比較)は大規模再編やコンビニシフトを優先した。
ベルクは物理的現場を温存した標的として運用を直視。現実を直視せよ。物理的現場を温存した標的として守った運用こそが、食の現場で何を握り続けるのか。
3.温存した標的が招く反事実の破
ここが本質。ベルクは食の物理的基盤——関東圏(埼玉・群馬・栃木・茨城・千葉・神奈川等)を中心とした店舗網・生鮮物流・鮮度管理——を「温存した標的」として一切手放さず死守し、代替不可能な食の物理インフラを維持した。プライベートブランド「くらしにベルク(クラベルク)」の拡大や生鮮の大量一括調達・自社物流効率化が物理レイヤーで決定的貢献を果たし、分子レベル(原料調達・加工・物流・鮮度)のサプライチェーンを地域でコントロール。既存店売上104.7%の伸長、客単価5.3%増、客数1.4%増は、食の物理的現実を金融抽象から守る構造の強さを示した。
平和堂・オークワ・サンエー・USMH・フジは物理的現実を温存し、店舗網・鮮度管理・地域物流を死守。
一方、イオンは食品スーパーを温存したが大規模軸、セブン&アイはスーパー事業を攻撃した標的として切り離しコンビニのみ温存した。
反事実を問え。
もしベルクが食品スーパー事業を攻撃した標的として手放していれば、食の物理的現実が金融抽象を凌駕する構造が失われていたはずだ。温存した標的(関東食品スーパー)が暴くのは物理レイヤーの強靭さ。攻撃した標的が招くのは物理的基盤の崩壊。
4.食糧主権の崩壊と再構築
食糧主権の再構築は、物理的現実がすべてを決める。ベルクは食品スーパー事業を温存した標的として関東地域の物理的現場を強化し、国内食の主権を守る構造を維持した。
平和堂・オークワ・サンエー・USMH・フジが温存した地域スーパーの物理的現場こそが、食糧主権の最前線だ。
一方、イオンは食品スーパーを温存したが大規模再編を伴い、セブン&アイはコンビニ事業を温存した標的としてグローバル金融軸にシフトし、国内スーパー物理基盤を攻撃した結果、主権の空洞化を招いた。
金融が物理を凌駕する幻想は終わる。攻撃した標的がもたらす崩壊と、温存した標的(関東食品スーパー事業)がもたらす再構築
食は眠らない。ただ待っているだけだ。
もう一度読み返せ。
状況を深く咀嚼せよ。
今、それらをしっかりと握りしめよ。
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