2026年4月 スーパーマーケット景況感および販売動向分析レポート!
資料:一般社団法人全国スーパーマーケット協会
*食品スーパーマーケットを中心とする一般社団法人です。教育研修、資格検定、ビジネスマッチング、展示会などを主催しています。
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PI研のコメント
1. 4月実績の全体概況:景況感と実数データの相関
2026年4月のスーパーマーケット市場は、表面上の売上高が前年を上回る一方で、現場の景況判断は一段と厳しさを増す「強気の実数と弱気の心理」が鮮明となった。
景気判断DIと売上高実績の乖離 現状の景気判断DIは42.7(前月比-0.9)と2カ月連続で低下した。販売統計による売上高は全店で102.1%、既存店で100.7%とプラスを維持しているが、この増収は物価上昇に伴う単価増に依存したものである。売上高DI(-6.4)が大幅なマイナス圏にあることは、多くの企業が「前年比での実質的な成長」を実感できていない現状を物語っている。
経営状況の三要素分析:客単価依存の増収構造 経営動向を構成する三要素を分析すると、来客数DIが-11.8と大きく沈み込む一方、客単価DIは4.7とプラスを維持している。販売統計における「既存店客数98.0%、客単価102.8%」というデータとも整合しており、生活防衛意識による「買上点数の減少(点数減少)」を、価格改定による一品単価の上昇で辛うじて補う歪な構造が常態化している。
収益環境の深刻な圧迫 収益DIは-6.9と依然としてマイナス圏から脱却できていない。仕入原価DIが生鮮品(13.5)、一般食品(15.6)ともに極めて高い水準で推移しており、特に一般食品の仕入原価は「60カ月連続でプラス圏(コスト増)」という異常事態にある。販売価格DI(17.4)への転嫁を進めてはいるものの、コスト増のスピードに追いつかず、利益を削りながら売上を維持する苦境が続いている。
2. カテゴリー別詳細分析:DI値と売上実績の相関
各カテゴリーの動向からは、消費者の徹底した「選別買い」と外的要因への敏感な反応が読み取れる。
生鮮三部門(青果・水産・畜産)
青果(DI: -18.5 / 売上: 98.9%)
前年の相場高騰の反動による単価下落が直撃した。新たまねぎ等の土物やアスパラガス等の春商材は好調だったが、キャベツやレタス等の葉物・結球野菜の相場安による単価低下を数量増でカバーできず、既存店売上は前年を割り込んだ。ただし、いちごや国産柑橘類などの「果物」が好調に推移し、カテゴリー全体の下支えとなった。
水産(DI: -0.3 / 売上: 101.8%)
気温上昇に伴い、初かつおやホタルイカ等の旬商材、刺身・寿司類の生食需要が牽引した。一方で、まぐろやサーモン等の高値商材は価格上昇の影響で伸び悩みが顕著である。販売数量は弱含んでいるが、単価上昇と塩鮭・しらす等の「塩干カテゴリー」の販促効果により、売上高ベースではプラスを確保した。
畜産(DI: 4.4 / 売上: 103.1%)
節約志向の深化により、豚肉・鶏肉といった「値頃商材」への需要シフトが継続している。鶏肉の相場高や品不足は見られるものの、味付け商品や冷凍品が売上を牽引した。週末には焼肉・ステーキ用商品の寄与もあり、生鮮三部門の中で唯一、DIと売上の双方が堅調な推移を見せた。
惣菜・日配
惣菜(DI: 1.7 / 売上: 101.7%)
弁当・丼物などの米飯類が引き続き好調である。気温上昇と行楽需要により、寿司類や軽食セット、揚げ物・焼き物などの温惣菜が安定した動きを見せた。原材料高騰の中でも、消費者は「利便性」と「値頃感」のバランスを厳しく見極めている。
日配(DI: -5.5 / 売上: 100.5%)
冷凍食品やアイスクリームなど気温上昇に対応した品目は好調だったが、カテゴリー全体のDIは不調を示した。特に牛乳、食パンなどの定番品において、値上げに伴う点数減少に加え、ドラッグストア等他業態との激しい価格競争が、スーパーマーケットの優位性を脅かしている。
一般食品・非食品
一般食品(DI: -10.5 / 売上: 99.4%)
基礎調味料の内食需要は根強いものの、前年の「コメ不足特需」の反動減が大きく響いた。コメについては他業態との競争激化や低価格帯への需要集中が見られる。一方、コーヒーは価格改定後も販売数量が比較的堅調という、稀有な「耐性」を示した。即席麺やシリアルは前年の反動で低調に終わった。
非食品(DI: 7.6 / 売上: 104.1%)
全カテゴリー中で最も高い成長を示した。中東情勢の緊迫化や地震報道を受け、ラップ、アルミホイル、ゴミ袋、紙製品といった「家庭用消耗品」に備蓄需要が発生した。また、気温上昇に伴い殺虫剤などの季節商材も早期に稼働している。
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